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刑事コロンボ/殺人処方箋のビターチョコのレビュー・感想・評価

刑事コロンボ/殺人処方箋(1968年製作の映画)
4.0
私にとって『刑事コロンボ』は心のふるさと。でもこの一作目は数年前に初めて観た。この『殺人処方箋』は、1968年、本国アメリカの単発のテレビ映画をながす枠で放送された作品。まだテレビシリーズになる予定が全然ない頃の作品。原作者の2人が脚本を書いている。

あらすじ。
精神分析医に愛人がいて妻が邪魔だから、殺す計画をたてる。その殺しの相棒が愛人というとんでもない男だ。旅行から戻った殺人犯を待っていたのはコロンボ警部。執拗に殺人犯を追い詰めようとするが……。

ラストが痛快だった。あんないいアイデアが思い浮かんだ作者は、思わず笑顔になったに違いない。
ところでこの映画内のコロンボは、髪も服も身ぎれいでイメージが違う。だけどトレードマークのレインコートと葉巻はすでに「ある」。

<シリーズについて>
『コロンボ』は大人のため「だけ」のドラマじゃなく、老若男女た楽しめるテレビドラマ。その証拠に、アメリカで長期間放送された。
一作目は1968年。
シリーズ化一作め(エピソード3)は1972年。
新シリーズ第24話は2003年。

なぜ人気か。
たぶん、庶民的に見える刑事が、上流階級の犯罪者を追いつめて倒すからだろう。高品質の脚本が多いが、それよりもコロンボのキャラクターと、金持ちの罪を暴く快感が人気の理由だと考えている。