イチロヲ

ウェット・ホット・アメリカン・サマー(原題)のイチロヲのレビュー・感想・評価

3.5
サマーキャンプの最終日に突入した参加者たちが、様々な人間模様を繰り広げていく。80年代に隆盛した「サマーキャンプもの」を2001年に復活させている、群像コメディ。

ドラマの舞台背景は、1981年度のサマーキャンプ最終日という設定。公開当時はあまり話題に上らなかったが、出演者の知名度の向上と新作のNetflix配信を経ながら、後々に再評価を浴びることになった。

群像劇の内容は、女性監督と天体オタク男による中年同士の恋愛劇、離婚の衝撃を抱える指導員と子供たちのカウンセリング劇、すぐにヤラせてくれる女子とアポイントを取ろうとする童貞君のジタバタ劇、大人びた女子に憧れる少年の悲恋劇など。

ザッカー兄弟のような一発ギャグが中途半端に散りばめられているため、リアリティ・ラインがブレているけれども、「1981年頃の艶笑喜劇の模倣」という観点では、この上ない出来栄えといえる。
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