Taketo

ウェット・ホット・アメリカン・サマー(原題)のTaketoのレビュー・感想・評価

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サマーキャンプのアルバイトか何かで来てる高校生、サマーキャンプにきている子供、サマーキャンプを運営する大人、のサマーキャンプを舞台にした物語。
間違いなくB級コメディ映画。むちゃくちゃくだらない。クープが好きな女の子の部屋に行くシーンでクープが部屋の中に入る時は雨が降ってないのにクープ部屋の中で話している時は雨が降っていたりと明らかな矛盾。明らかなB級感。でもそこが良いところでもあります。

また笑える要素がトガっていて例えば、湖で泳ぐ子供達の監視役を任されているポールラッド。彼はほとんど仕事放棄で同じアルバイトの子とキスしまくり。すると湖で溺れている子供が「助けて」と叫ぶ。
普通のコメディ映画ならここでひと笑いとってポールラッドが慌てて助けに行くと思うのだけれど本作では、ポールラッドは「自分でなんとかしろ」と言って助けない。溺れてしまった子のバディが「僕の相方が見つからない?」とポールラッドに言う。ポールラッドは彼をピザパーティーに連れて行くと言って車に乗せる。車が走っている途中で子供を車から落とす。
コメディがエグくないですか?めちゃくちゃおもろいけど。
他にも誰かが画面の外に何かを投げると必ず何か割れる音がするというギャグを最初から最後までやり通したり。「いや何が割れてんの?」と思わずつっこんでしまいます。
町に出て買い物をするシーンでは普通に通り歩いているお婆さんに引ったくりをするし、ヘロインかなんかも買ってるし。なぜか一瞬だけ「トレインスポッティング」みたいになってるしでもはやコメディなのかもわからないという演出。

そして終わり方も、普通の青春コメディなら冴えないクープと女の子がくっついて終わり。な気がしますが本作はそうはいかない。「女の子はやっぱり私ポールラッドとセックスしたいからクープあなたは良い人だけどごめんなさい。」と言ってクープと別れる。「まぁなんて素直な子でしょう」と、思うと同時に「おまえなんなん?」と思う終わり方でした。
まぁB級コメディなんで終わり方なんでどうでもいいですけどね。
Taketo

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