昔、映画館で一度見たっきりやった「クーキー」を見直した。
予告を初めて見た時にワクワクドキドキが止まらずに楽しみにしてて
ハードルが上がりまくってた所為が正直少し物足りなかった印象だけが残ってた。
内容はほぼ忘れてたけど、今回は冷静に見れた気がする。
結局、2回目見ても少し物足りないまま終わった。
物足りないと思った要因の一つとしては
キャラのモーションにある気がした。
本作ではマリオネットが使われてる。
合成部分もあるけど、基本、実際にマリオネットとして動かしてる。
これが人形アニメ(コマ撮り)や3DCGであれば
自由にアニメらしく動かせるんやけど
マリオネットを使用してるにも関わらず
動きの制限をリアル寄りに設定しまっていて
動きの自由度がかなり狭くなってしまってる。
シーンによっては違和感がない部分もあるんやけど
アニメーションをやってる身としては
その部分がかなり物足りなく感じてしまう。
正直、個人的には人形師の人の手が映ってたり
紐や針金が普通に映っててもアリって思える派。
あとは物語の紡ぎ方。
見る人によっては、この独特の描き方が
むしろチェコ映画っぽいって高評価に繋がる人もいるみたいやけど
個人的にはちょっと物足りなく感じる部分がいくつかある。
ネタバレになるので詳しくは書かないけど
あるキャラの(バックグラウンドなどの)掘り下げ方や
あるキャラとあるキャラの関係の掘り下げ方であったり。
あとは変化の少ないカーチェイスシーンが少し長かったり。
ただ、最後を観客にゆだねる形は全然これでアリやと思う。
と言いつつ、それでもモワッと感じる部分があるので
個人的に気持ちよく終われなかった部分もあるけど…
相変わらず世界観と造形力は完璧なんやけどなぁ。