アキラナウェイ

クーキーのアキラナウェイのレビュー・感想・評価

クーキー(2010年製作の映画)
3.2
ピンクのテディベア、クーキー。
ビジュアルだけでビビッとキタよ。
こりゃ観るばい。
こんなかわゆいクマたん観るに決まっとる!!

実はかわゆいだけじゃない。
中身はシュールでヘビーなチェコ産人形劇。
ナメクジとか、ウサギのフンとか、美味しいと美味しい嬉々として食べる人形達…。狂っていやがるっ!!←褒めています。

喘息持ちの少年オンドラの健康を気にしたママは、ホコリだらけのぬいぐるみのクーキーを捨ててしまう。彼が辿り着いた先は、ゴミ捨て場。脱走禁止のゴミ達の墓場から逃げ出したクーキーは、森の中で「村長」と出会い、オンドラの元への帰り道を教えてもらう。果たして、クーキーの運命は——。

クーキー、平べったいのがツボ。
濡れたらダメだって、オドオドしているのもツボ。

村長、森の神様達、そして次期村長の座を狙うアヌシュカ。このアヌシュカが、筋金入りのワルで笑った。

小学生が作った工作みたいなキャラクター達。
決して可愛いとは言い難いのに、何処か愛おしい。
シメジの神様が可愛い。

タンクローリーに追い掛けられるクーキーとか、
人形達が乗り込むラジコンの様な車と
トラックのカーチェイスとか、
火炎放射器で火を放つアヌシュカとか、
本気と書いてマジと読む、人形達のアクションシーンは、意外にハラハラさせてくれる。

緑の木々の中で、人形達と虫や鳥達との共演も美しい。

とは言え、終盤まで集中力が続かず、
仕事の疲れもあって、何度も寝落ち。
巻き戻しては、寝る。
巻き戻しては、寝るの繰り返し。

ちょっと退屈してしまったけど、オチは良かったし、おススメはネットで見つけたメイキング映像。

上から吊るすタイプや、下から動かすタイプ。
10体ぐらいのクーキーや、プロの人形劇俳優達が背中を丸めて人形を動かす様子を観ていると、やっぱり高まる!!

世界観は嫌いじゃない。
ウサギのフンとナメクジは嫌い。