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セシボンのumiのネタバレレビュー・内容・結末

セシボン(2015年製作の映画)
3.1

このレビューはネタバレを含みます

カン・ハヌル超歌上手い〜!チョン・ウもいい声〜♡二十歳の頃の男の子の初恋ものにキュンキュンする気満々で観たら…

キム・ユンソク先輩っ!!!
が根こそぎ持っていってしまった映画でした。
キム・ユンソク本気で凄い。
俳優の演技の表現の無限さ…韓国の映画界の底の深さ恐ろしい。コレで同列にソン・ガンホ先輩もいらっしゃるんでしょ?なにそれ、無双じゃん。

映画セシボンは役者が吹き替え無しで歌ってるので、それをみるだけでも十分に価値があります。

チョン・ウは応答せよ!1994のスレギを思い出させるような役柄で、ファンにはたまらないです。
喋り方とか(釜山と馬山は方言が似てる?)芯が強くて、真っ直ぐで、控えめな愛情表現と嬉しい時のハニカミとかにいちいちキュン♡としてしまいます。
カン・ハヌルはめちゃくちゃ歌が上手いミセンのチャン・ベッキ(笑)
魅力的な俳優であるにあるのですが、椿のヨンシクがカン・ハヌルの魅力120%だとしたら、まぁ魅力半分くらいです。
最初にも書きましたが、チョン・ウとカン・ハヌルにキャーキャー♡しようと見始めた映画ですが、良かったのはブッチギリでキム・ユンソク。そしてチン・グ。
チン・グが演じる役柄も良い役だったと言うのもあるのですが、面構えがとにかくよく(ハンサムとかそう言う事ではなく、良い顔、良い目をしている)、映画の前半は彼の上手さが光っています。

正直、編集点とか何か変だし、テンポも悪いし、演出が古くさいと言うか、青春の瑞々しさが全然なく、おじいさんが演出しちゃったのかな?感がとても残念で何度かズッコケるくらいダサい演出が…。
開始30分観た時点でアレアレ?これは…この映画は大丈夫かな?って不安な気持ちになっていき、コレどう畳んでいっても最後無事に着地出来そうにないな。と暗雲が立ち込めていたのですが…最後の30分でキム・ユンソクパイセン投下!!!!!
キム・ユンソクの力技でもの凄い急展開に。
お話が急展開するのではなく、映画の質が急速に飛躍します。監督はこっち撮りたかったのね〜。
(お話は最後の10分で色々な種明かしあり)

以下、ネタバレご注意!↓↓↓






特にラジオ局でアノ歌を歌うシーン。
チョン・ウ演じるオ・グンテが光の中から抜け、一人どう生きて来たかオ・グンテの20年がどういうものだったのか、それを完全な説得力ある形でキム・ユンソクが歌うシーン。全てを捨てて生きてきた男オ・グンテ。鳥肌ものです。
チョン・ウとキム・ユンソクがあまりにも似てないので、同一人物って無理があるだろー?!って思うでしょう?それが、二人は同一人物であると裏付けしてくれるだけの役作りをキム・ユンソクがやってるんです。
言葉はあれですが、ヤっバいっっ!!!の一言です。
空港のゲートで『話がみえないな』と言って去っていき、その後の咽び泣く中年男の後ろ姿。
そして、最後の最後に友と再会し許しを得るシーン。
『再会した友人たちは昔のままだった』のセリフ数秒間のオ・グンテの一連の表現…この数秒で観客を泣かせる技術!

ワーォ!キム・ユンソク先輩マジ最高ッス!
役者さんが映画で持ってる力を発揮するってコレですよ。本当…拍手👏👏👏

映画の前半1時間半を悠に取り戻すだけの魅力ある後半30分。
キム・ユンソクという素晴らしい俳優の演技に出会える映画になってます。
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