キャットis猫です

人間の値打ちのキャットis猫ですのレビュー・感想・評価

人間の値打ち(2013年製作の映画)
3.9
同じ出来事を3人の視点で描くことで真実が徐々に見えてくると同時に、登場人物がそれぞれにクズであることも見えてくる。クズといっても悪人というほどでもなく、まぁ人間こんなもんだろうなという感じではあるが。
最後に、事故死した被害者に支払われる保険金額が明らかになるが、それまでに劇中で語られていた金額と比べるとあまりにも小さい。なるほど、経済弱者の「人間の値打ち」はこんなものかと悲しくなる。
とはいえ、経済強者のほうも順風満帆というわけではなく……ということはなく、投資家も不動産屋も事故加害者も危機を回避してハッピーである。
世の中は無情だ。