学生の4年間、教授に「観なさい」と言われ続けた。卒業して3年が経った今、やっと観賞。
「戦争とは休むことなく世界を歩き回る獣である」
人が始めたはずの戦争は、やがて人の手には負えなくなってくる。残酷で救いの無い戦争というものをとても印象的に語っていた。
人が人として死ぬことも叶わない戦場、終わりの見えない兵士たちの日常は暗く冷たい。
それでも兵士たちは、戦いのなかで互いを思い、遠くで自分を待つ誰かを想う。そして、銃を向けてくる敵を許せるかと自らに問い願う。
激化する戦場の最前線での一時の時間軸の中で、人間をとても尊く感じた。
『緑はよみがえる』
観終わって改めてタイトルをみると、言葉では表せないが、とてつもなく豊かな"生"を祈りたくなる。