試写会にて。
女性が立ち上がって、目の前の壁に向かって奮闘する、ビタミンムービー、という感じですが、どっちかっていうとコメディ要素が強い映画！
たくさん笑って、明日からまた頑張るかー、みたいな気持ちになれます。
実在のイタリア人女性建築家の団地改革プロジェクトの話をベースに、話は展開していきます。
この映画を観ると、たとえ映画の中の設定であったとしても、多くの人はイタリアの保守的な価値観にびっくりするでしょう。
そもそも女性の建築家なんていないも同然。やっと建築関係の会社に就職できると思ったら、妊娠したら解雇って……。今時あり⁉︎女性の活躍がまだまだこれから、と言われている日本に住む私でさえそう思います。
でも、彼女はそんな逆境にもめげず、プロジェクトを成功させるために奮闘する……。
そして、このメインのストーリーとほぼ並行に展開されるのが、主人公と、ゲイの友人のフランチェスコとのやりとり。はじめは恋心、ゲイと知ってからは友情、そして最後はもはや家族愛⁉︎いろんな人、いろんな形の愛も感じられるヒューマンストーリーも素敵です。
で、やっぱりコメディとしての笑いのセンスが良くて面白い！
特に主人公の伯母さんがキャラ濃すぎて、画面に登場するだけで笑っちゃう笑
そして、イタリア映画、そんなにたくさん観るわけではないけど、やっぱりイタリアの人たちにとって、「家族でご飯を食べる」ということはとても大切なんだなーと思いました。
家族でテーブルを囲むシーンが何回も登場して、そこがすごくイタリアぽくて素敵でした。
楽しく観られる映画です！
