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カプチーノはお熱いうちにの無のレビュー・感想・評価

カプチーノはお熱いうちに(2014年製作の映画)
4.0
私生活も多少の不満はありながらも幸せで、ゲイの友人と共同経営している店の経営も順調で充実した生活を送っていた主人公のエレナはたまたま叔母に連れられていった検診で乳がんにかかっている事が発覚し…

「向かいの窓」と「あしたのパスタはアルデンテ」が良かったので同監督の作品を鑑賞してみたけどこの監督が毎回必ずセットで出してくるゲイとケーキと死の匂いを含んだちょい重めの作風がものすごくタイプだと実感した!
監督の発する周波数が信じられないほど自分と合ってしまう。
普段はどのラブストーリーを観ても「………」という感想しか出てこないのに背景を美しく保ちながら人物の魅力も引き立てる鮮やかな映像や、じわじわと心に沁みてくるようなストーリーがとても良い。
音楽や明るい雰囲気はあしたの~の方が好きだけど内容の深さでは断然こっちが好き。
特にゲイのファビオ(若い頃のイーサン・ホーク似)が顔が良くて性格も優しく彼の独壇場で、ただの単細胞の浮気男にしか見えなかったエレナの夫のアントニオが彼女の病気がきっかけで彼が驚くほどいい男であった事に気付かされる展開がエモすぎた…!!
アントニオの評価を散々地に落としといてあの驚異の巻き返し方は卑怯だ笑
話が雨の場面から始まる所も二人が海に行くシーンも、終盤の「世にも奇妙な物語」的な流れも良かったけど序盤になんの前触れも無くいつの間にか13年後になってた超展開は!?
時系列が唐突に前後したりこの辺の説明不足がいまいちスコアが奮わない理由なのかなと。
そして心の中で3回唱えるだけでもう笑いがこみ上げて来る「カプチーノはお熱いうちに」というクソ邦題はもう少しなんとかしてほしかった…
センスのない人が無理やりひねり出したような「お熱いのがお好き」みたいな軽いノリのタイトルのミスリードと説明不足と主人公二人の見ていて目が散るような身体の複数の刺青が無ければ満点だったと思う。
イタリアの巨匠らしいけどまだ60歳という事でこの監督には最低でもあと30年は映画を撮っていただきたい!