ユースケ

全力スマッシュのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

全力スマッシュ(2015年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

【燃えよ!じじぃドラゴン 龍虎激闘】のデレク・クォック監督によるバトミントン版【少林サッカー】という事で期待して鑑賞しましたが、全編すべりっぱなしのガッカリな作品でした。

高飛車な性格が災いして全てを失った元バトミントンの女王だった主人公をはじめ、難聴、弱視、片腕の元強盗殺人犯三人組やアル中の元バトミントン界のレジェンドなど、伸び代のある負け犬キャラを活かせない、既視感漂う修行シーンと試合シーンに全く盛り上がれませんでした。

しかも、主人公の高飛車な性格はいつの間にか治っているし、観客のブーイングには耳栓がないと耐えられないし、こき使っていた元アシスタントと怪我をさせた元パートナーとは何となく和解するし、何よりも元強盗殺人犯三人が試合中に必要性のないカチコミに向かい、選手交代に間に合わず試合に負ける始末。一体何を描きたかったのでしょうか…

とりあえず、この程度で負け犬たちのワンス・アゲイン映画の傑作【少林サッカー】を引き合いに出さないで欲しかったです。ゲロを吐くシーンがあってもつまらない映画がある事を思い知りました。