息子をマフィアによって殺された父親がキレて復讐をするも、様々な誤解が生じてマフィアの抗争に発展していくお話
『スノー・ロワイヤル』の元となった作品。
これは完全に僕が悪いのですが、この作品とリメイク版の『スノー・ロワイヤル』はストーリー展開も何もかんもほとんど一緒なんですよね。過去に『スノー・ロワイヤル』を見てしまったので初めて見る映画なのに内容は全部知っちゃっているという…
ですが、同じストーリーなのに2回目でも楽しめる映画だったので退屈はしませんでした。
リメイク版は笑いにくいけどあからさまに笑わせにきている作品でしたが、こちらはもっと笑いにくい。狙って笑わせようとしているシーンが無いんですよね。ストーリーは普通に重い内容なのでそもそも笑えるような内容ではないんですが
でも何故か笑ってしまう。特に死体を金網に巻いて滝に落とすくだりを3回やるところはめちゃくちゃ面白かった。最初はじっくり見せるのに3回目になると滝に落ちているカットを一瞬見せるだけっていう編集で笑ってしまう。
これ以外にも同じようなシーンは結構あって……
本作は観客に序盤で「この追悼画面は人が死んだという合図ですよ」とわかりやすく伝えたあと、後半で殺害場面を見せずとも一瞬で死んだと判断できてどこかクスッときてしまう……そんな不思議なコメディ映画なんじゃないでしょうか
『スノー・ロワイヤル』を見る前にこの『怒りの除雪車』というタイトルに惹かれて見ていたら間違いなく大絶賛していたと思う。だって馬鹿映画を期待して見たら中身は普通に面白いすれ違いコントなマフィア抗争復讐もの映画(しかも不謹慎コメディ)だったんだぞ……
