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AMY エイミーのhanaのレビュー・感想・評価

AMY エイミー(2015年製作の映画)
4.0
アルバム「Back to Black」が世界中でヒットし一躍スターダムにのし上がったエイミー・ワインハウス。メディアが作り上げた破天荒なイメージの裏側にある彼女は、無邪気さと繊細さが見え隠れするアーティスト気質な少女でした。

ジャズの魅力に惹かれてから自作曲を歌うことで才能を磨いてきた彼女。そのソウルフルでハスキーで深みのある歌声は聴いた人の感性を揺さぶって離さない。

本作を観ると、エイミーはとても感受性が強くて「有名になること」への恐怖を良く理解していたことが分かる。ハイとローが交錯する不安定な心情では、音楽だけ作りたいのに周りが許してくれない、連日パパラッチに追われる環境は苦行だったと察します。

逝去のニュース時、結婚相手がジャンキーでなければ生きられたのかな?と思ったのですが、幼少期の家庭環境は長年根深く彼女を苦しめていたんですね。音楽が心の逃げ場であり癒しである環境がずっと続いてくれてたら…と考えてしまいます。

人気曲以外は触れずに来た事を今更ながら後悔しました。劇中に流れていた彼女の魂が込められた楽曲をこれから聴いていこうと思います。
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