えむ

ブレンダンとケルズの秘密のえむのレビュー・感想・評価

ブレンダンとケルズの秘密(2009年製作の映画)
4.0
昔のアイルランド、バイキングの侵略を受けてどこか不穏さの漂う時代に、民を救おうと砦を建設することに拘る修道院長のもとで暮らす少年ブレンダン。

伝説の修道士エイダンとの出会いを通し、彼の取り掛かっている『ケルズの書』を描き続けるのを助けるために、成長していく。
これは伝説の『ケルズの書』の物語でもある。


その中で森の精霊アシュリンと出逢ったりするのは、どこか日本の自然界に神の宿る、八百万の神に通じるケルトの宗教観や文化を現してるし、背景やそこかしこに描き込まれるケルト模様的シンボルたちや、ステンドグラスのような独特の人物デザインは、観ていてひたすらに美しい。

ケルズの書は今もアイルランドの図書館に現存していて『世界一美しい本』と呼ばれているんだけど、この映像たちもそれを想像したくなる美しさです。
動く絵本的作りのケルト美術書って感じ。

私は同監督の2作目『ソング・オブ・ザ・シー』をミニシアターで観て本作を知ったんだけど、そこそこケルト文化に興味を持ってた私はどうしても観たかったものの、当時はYouTubeか何かに吹替えなしがあったのみ。

分からない英語に苦戦しながらもどうにか雰囲気だけ味わったのでした。

いつの間に吹替えあったんだろ。
アマプラの配信終了前ギリギリで気づけて良かった!笑(あと24時間て!)

相変わらずひたすらに美しいです。
えむ

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