とらキチ

バリー・シール/アメリカをはめた男のとらキチのレビュー・感想・評価

3.6
CIAが無茶苦茶やってた時代の話し。いや、今でも無茶苦茶やってるか。
70年代後半、80年代前半の雰囲気を帯びた映像、そして常に手持ちカメラでの不安定さがイイですね。
パナマのノリエガ将軍やメデジン・カルテルのエスコバルと、そのスジの有名人も多数登場!
実話ベースで物凄く好きなタイプのお話だけど、やっぱり”Theトム・クルーズ映画”なんですよね。カッコ良過ぎる。きっと飛行のシーンなんか全部自分でやっちゃっているんだろうなと思われるし。シール役をもっと冴えない感じを出せる人が演っていたら、印象がだいぶ変わったと思う。
邦題の「アメリカをはめた男」って言うより「アメリカにはめられた男」。国を利用し、国に利用された人生。それでも懲りずに「次はイランだ!」なんて言い出すCIA。この作品そのものがアメリカというものをシニカルな視点で描いてると言えるのではないか。まさに「American Made」
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