小

バリー・シール/アメリカをはめた男の小のレビュー・感想・評価

3.8
実在の人物をモデルにしたクライムアクション。トムクルーズ主演ということで、何か映画を見たいという妻の要望にこたえチョイス。

腕利きだけれど、モラルの低いパイロット、バリー・シールがCIA、ホワイトハウスの秘密裏の命令に従いながら、伝説の麻薬王パブロ・エスコバルらに麻薬の運び屋としても使われ数十億円の荒稼ぎするが…。

バリーのキャラクターにハマれなかった。痛快というよりは、意志の弱い小悪人が、ちょっと能力があったがために流れに巻き込まれ、波乱万丈の人生を送ってしまったという感じ。

そういうキャラクターだからか、軽薄そうな人物に描かれているのだけれど、トム・クルーズが上手いこと演じているから、なんとかなっているみたいな。描き方によっては国家権力による民間人使い捨てを問題にした社会派ドラマになりそうで、そういう方が自分的には好みのような気がするけれど、観客の入りは本作より格段に落ちるだろうなあ。

妻は比較的満足していたようなので、個人的には良かったかな。しかし、アメリカって、大胆なことをやっているのですね。もっとも、知らないだけで日本でも同じようなことが行われているのかもしれないけど。

●物語(50%×3.5):1.75
・凄い話だけれど、バリーにハマれず。

●演技、演出(30%×4.0):1.20
・トム・クルーズはさすがですね。お尻がきれい。

●画、音、音楽(20%×4.0):0.80
・飛行機のシーンはやっぱり迫力アリアリ。
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