Ideon

バリー・シール/アメリカをはめた男のIdeonのレビュー・感想・評価

3.3
民間航空会社のパイロットのバリーは、操縦の腕を見込まれて、CIAらしい人物からスカウトされ、南米の軍事基地の低空からの撮影を依頼される。すぐに凄腕のパイロットだと評判になり、次に目をつけたのはアメリカでコカインを売り捌きたい南米の麻薬組織だった。高額報酬のためバリーは危険な仕事を請け負ったが…というお話。
題名まで変えて、配給会社はトム・クルーズ主演の破天荒クライムアクションとして売り出したが、実際はさにあらず、地味な実録ドラマである。だいたい、トムさんが一番のミスキャストで、これはレオ様の得意分野である。あっさり消されてしまうトムさんなんか誰が見たいと思うだろうか。ダグ・リーマン監督は常に新しいジャンルに挑戦する意欲的な人だが、今回はスコセッシ調の凡作に終わってしまったようだ。80年代の空気感を表すために、ビデオテープ風の緩いピントの画像にするなど工夫を凝らしているのだが、これではUHDの高画質で見る意味がない。いろんな意味で残念な作品だった。
Ideon

Ideon