コーディー

バリー・シール/アメリカをはめた男のコーディーのレビュー・感想・評価

3.7
やっぱトムはどんな役やってもトムだね。安心する!

類稀なパイロットとしての腕と知識をCIAに買われ、後の麻薬王エスコバルにも買われちゃったイチ民間人の金まみれ修羅場まみれの壮絶人生。地獄へ真っしぐらな抑えの効かない破天荒ぶりは自業自得やけどそんな性分を良いように国家に使われる様は何とも哀しい。ハード史実やけどトム様のポップなノリ全開!

怖い話やしバリー・シールの末路を知っててもトムの軽快なチャラさとニヤニヤが良い意味でハードな実話を軽くしてて単純に楽しい。シリアスな内容をサラリと華やかなエンタメにしちゃう、やっぱトムはスターだね!まあそもそもフィクションみたいなぶっ飛んだ実話なんで丁度良い!
テンポいい割に時代の情勢もわかりやすいし、後の大統領がチョイ絡む展開も笑えた。

コントラ事件なんかも全然知らなかったので勉強になったし、次から次へと入ってくる巨額の金を洗浄する暇なくて土に埋めてたとかもうコメディですねw
エスコバル絡みでつい先日観た『潜入者』とこうも雰囲気違うか〜ってぐらいおバカな驚き満載でした。普通に面白かった!