ひろ

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのひろのネタバレレビュー・内容・結末

3.5

このレビューはネタバレを含みます

何を見せたいのかがよくわからなかった。映像を流すまでの苦労がメインだったのか裁判がメインだったのか。
この裁判をテレビで流したっていうのがメインなので、最初から最後まで全てが見せたいことだったのかもしれないけど、何となく微妙な感じだった。

撮影許可もあっさりといくし、アイヒマンの人間性を見たい監督の考えはどうなったのか不明だし(映像を見せても反応を見せなかったという時点でそこの部分解決してた?)。アイヒマンが罪を認めた!っていうのが撮れれば良かったのか。。。
アイヒマンがどういう人間なのかがこれからわかるのかなぁと期待した分そこは残念だった。実際の話だから、そういうモヤモヤが回収されないのは仕方ないけど。

実際の映像と新しく撮影した映像を組み合わせてるのが良かった。役者も似てる人を使っててアイヒマン役もかなり似てて驚いた。

ユダヤ人への残虐行為も話を聞いただけでも痛ましいと思ったのに、映像もプラスされるとよりその酷さがあらわになるので、映像のもつ影響というのはすごいんだなと感じた。
残酷な映像で心が痛むけれど風化させないためにもこういった映像は大事なんだと思う。

アイヒマン実験で誰でもアイヒマンなりうるということが判明しているので気をつけて生きていかないといけないと思う。
最後の言葉が響いた。


最初の方を倍速で見てたのでもう一度見直したい。
ひろ

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