オレンヂ

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのオレンヂのレビュー・感想・評価

3.4
ナチスドイツによる大量虐殺の指揮を執っていたアドルフ・アイヒマンの裁判を、テレビを使って世界中に中継しようとした男たちのドラマ。

アドルフ・アイヒマン -- イスラエル警察の尋問にて
-----
あの当時は「お前の父親は裏切り者だ」と言われれば、実の父親であっても殺したでしょう。私は当時、命令に忠実に従い、それを忠実に実行することに、何というべきか、精神的な満足感を見出していたのです。命令された内容はなんであれ、です。
-----
そんなアイヒマンも元は平凡な男。
監督のフルビッツはこう語る。
「なにが我々と同じようなありふれた子煩悩な男を、何千人もの子供を死に追いやる人間に変えたのか」

興味深い史実であるけれど、ドキュメンタリーと異なり映画なので、裁判内容よりも舞台の裏側の苦労や焦り、情熱、緊迫感等の撮る側の人間ドラマがメインで描かれている。
オレンヂ

オレンヂ