MayumiM

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのMayumiMのレビュー・感想・評価

4.3
1961年に行われた元ナチス親衛隊将校アドルフ・アイヒマンの裁判をテレビ中継したスタッフ達にスポットを当てた物語。
裁判という重要性を尊重しつつ視聴率もちょっぴり考えちゃうプロデューサー、ユダヤ人として複雑な思いを抱える監督など、仕事と割り切ることができない立場のヒト達が集っているトコロに奥深さを感じるものの、フルヴィッツ監督が望んだアイヒマンの『人間らしさ』が見られなかったことへの失望のあたりが少し突き詰めきれてない印象。
ともあれ、ケッキョク死刑が宣告されたのは避けようもなかったとはいえ、性急に行われたニュルンベルク裁判と東京裁判の反省点がこのアイヒマン裁判にはあったのかな、イヤそんなコトないか……と思わせる一作。
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