あたりめッピ

アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちのあたりめッピのレビュー・感想・評価

4.4
実際の戦争映像で非常に心が痛くなる残虐なシーンが流れるので、すごくしんどい。
でも、それを見ても苦虫を噛み潰したような顔でじっと座っているアイヒマンに、段々慄いてくる。

おそらく、フルヴィッツはどこかで人間性をアイヒマンに感じたかったのだろう。ユダヤ人として、直視できない事実の暴露を目にしつつも性善説を信じたかったのだろう。
アイヒマン裁判を実況する彼らの目線を通じて、胸糞悪く、悲しく、でも知らなければならないことを見ることができる。
この撮影が、その後の大戦の大きな反省と世界平和の一助になったと強く信じられる作品。

セリフより、何より、人物の表情。めの光だけで全て語っている。
俳優さんたちの気迫がすごい。
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