アイヒマン・ショー/歴史を写した男たちの作品情報・感想・評価

「アイヒマン・ショー/歴史を写した男たち」に投稿された感想・評価

enne

enneの感想・評価

3.9
目を背けたくなること
知らなければならないこと

ホロコーストの映画は何度か見ているけど、1番生々しく、1番嘘っぽいのに、これが本当のこと

初めて実際の「映像」をみた
写真とは圧倒的にインパクトが違う

すごくしんどくなる
戦争だからって許されないこともある…
いや、戦争自体が許されないことなんだ!
sk

skの感想・評価

3.4
ホロコーストもアイヒマンも名前だけは知っていたが、実際にどのようなことが行われていたか詳しく知らなかった。当時の映像が盛り込まれているこの映画を勉強のために観てみたけれど、想像を絶する光景が広がっていた。
TVチームの苦悩をメインに進む話だけど、どうしてもその映像のインパクトが強く、映画としてはそれに飲まれている感はある。でもこの作品で事実を知ることができて良かった。
「皆さんの中で一度でも鼻の形や肌の色で他者に悪意を抱いたものは、アイヒマンと同じ地平にいる」

テレビマンがカメラという武器を使って対象者の本性を炙り出す、といったカタルシスはこの映画にはない。だから別の主題にフォーカスしたと思う。
MaTo

MaToの感想・評価

3.0
戦争犯罪を記憶に留める努力
帽子

帽子の感想・評価

4.1
実際の映像と創作の部分を効果的に繋ぎ合わせた映画。
前回に続き、GEOで娘に急かされたので、つい手に取ったあ行の映画。

マーティン・フリーマン主演だし、ホロコーストものだし、それだけでクリップしていたけど、「アイヒマン」を題材にしている映画はどれでも観たいと思っていて。

アドルフ・オットー・アイヒマン(ドイツ語: Adolf Otto Eichmann)。ホロコーストに関与し、数百万の人々を強制収容所送りにした、ナチス政権下のドイツの親衛隊中佐。

1961年、世界の注目を浴びたアイヒマン裁判をテレビで生中継した実在のテレビマン達を描いた作品。

うーん。

映画として派手さには欠けるけど、題材が題材なだけにこれは仕方がないか。

驚くべきは当時の実際の裁判の映像を織り交ぜながら、当時のホロコーストの映像をこれでもかと見せつけてくる、精神的にはかなりタフネスを要求される重さ。

そして、番組の監督を務めるレオ・フルヴィッツ(アンソニー・ラパリア)は、アイヒマンに人間性の欠片を見出そうと、取り憑かれた様に彼にカメラを向ける。600万人ものユダヤ人を虐殺したアイヒマンを「悪魔」として断罪するのではなく、「人間」として罪を認めて欲しいという思いに駆られて…。

しかしどれだけ悲痛な証人の訴えを聞いても、悲惨な映像を観ても、顔色一つ変えないアイヒマンの姿に愕然とする。自身の行為については「命令に従っただけ」だと主張を続ける彼は一体何者なのか。

目を伏せる事も、
顔を歪める事もしない。
とても血が通った人間だとは思えない。

ドラマとして大きな起伏もないので、映画としては物足りないが、いつのまにか僕達は裁判の行方を固唾を飲んで見届ける側に立ってしまう。

これはもう、ドキュメンタリーだよ。

驚くべき程痩せ細った身体の囚人達を見て、涙が一筋零れた。

悪魔、非道、鬼畜。
そんな言葉で片付けたくはないのに、あのアイヒマンの無表情を見てしまうと、もう何も言えない。

番組のプルデューサー、ミルトン・フルックマンを演じたマーティン・フリーマンのほんの少しの茶目っ気すら無ければ、この映画は更に重くなっていただろう。

ショッキングな映像も多く、閲覧注意です。
1961年、ナチスの将校でユダヤ人虐殺を推進した責任者アドルフ・アイヒマンが15年の逃亡を経て身柄が拘束された。
法廷での裁きを世界放映すべく、TVプロデューサーのミルトン・フルックマンが立ち上がる。

この作品は1人で観に行った。
全席合わせて40人も入れないような小さなシアターだった。
大金持ちの家ならもっと大きなモニターあるだろってくらい小さなスクリーンだった。
が、本作が私の心に残したものは本当に大きかった。
クサい事を言うけど、作品を観終わって劇場を出て、空を見上げたなんてこの作品くらいだと思う。
実話を元にしているため、時折、実際の映像が流れるのだが、これを人が人に対して行ったのか?と吐き気を催すほどの映像に絶句した。
私は戦争なんて知らない時代に生まれた。
けど、確かに戦争はそこにあってユダヤ人の虐殺は地球上で実際におきたのだ。
主人公が泊まった安ホテルの愛想の悪い従業員が最後、主人公にある言葉を残す。
そして、主人公を演じたマーティ・フリーマンの言葉は奇しくもその言葉に類似する物だった。
記録は必要なのだ。
人はすぐに忘れる。
忘れるから同じ過ちを繰り返す。
だからこそ記録が必要なのだ。
記録の為に闘う意味はある。
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