Winnie

アイリス・アプフェル!94歳のニューヨーカーのWinnieのレビュー・感想・評価

4.2
聡明で、スタイルを持った、ユーモアに溢れた粋な女性。

この映画を見ていると、フリーマーケットで買い物をしたくなったし、色々なおしゃれを楽しみたい。と思わせてくれます。

ファッションも、どの分野も様々な芸術、科学、歴史、今の時代が反映されていると、語っており、学ぶことが大切だと気付かされます。

そして、手仕事の素晴らしさ、美しさやスタイルを作っていく過程も面白いし、自宅のインテリアがお洒落すぎます。

私から見ると、アプフェルは十分美人に見えるのですが、彼女は美人だと思ったことがないと言います。
彼女から美人の定義は、聡明で自分のスタイルがある女性のことなのだと気付かされます。

人のファッションを一切否定することがないという彼女は、センスがなくても幸せで生きていればそれでいい!と語ります。かっこいい。

この夫婦はオシドリ夫婦。彼女のセンスやスタイルの基盤は、まずは愛するパートナーに支えられていることが、伝わってきました。

旦那様の100歳のパーティーには、先日観たビル・カニンガムが登場します。(他の場面にも)彼の目はやっぱりキラキラしていました。

物は自分では所有ができない、天から借りているものだから、必要な人にまた使ってもらうことが大切だと、お気に入りのものを手放すシーンがあります。きっと自分の子供のような存在だったのかなー。と思ったりしました。

ユーモアに溢れ、肩に力が入っていなくて粋で、名言が多いです。
おしゃれに興味ある方はもちろん、元気がないときや、体調が悪い方、ちょっと落ち込んでいる方にも、観ていただきたい素敵な作品でした。
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