Hir

クリミナル 2人の記憶を持つ男のHirのレビュー・感想・評価

3.6
記憶と感情


殉職したとあるCIA ビリー・ポープは死ぬ前にある人物を匿った。
その記憶を取り出すために、感情の無い凶悪な囚人ジェリコに彼の記憶を転写することになった。

その後、ジェリコはビリーの記憶に支配されながら様々な感情を抱き始める...。

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設定はとてもユニークでおもしろかった。ただ感情が無いと言われたジェリコがあんなにも、ビリーに支配されるのが早いものなのか...。
前半はもう少し時間をかけて描いた方が面白かったかな、と個人的に思う。

最後も、「まあこういう終わりにはなるよね」という終わり方なのは良いとして、あっさりすぎたのも少し寂しかった。

まあ始めと終わりは置いておいて、中身はなかなか面白かった。
そこまで頭を使うような内容でもなく、気軽に観ることができる。

また、少し考えさせられるのは、記憶を転写されたジェリコは、ジェリコなのか、それともビリーなのか。

ハッピーエンドで終わっているが、ジェリコの本当の意思は、無くなってしまったのだろうか。
それもそれで、ジェリコにとってハッピーなのかは甚だ疑問である。

亡くなった人の記憶を転写させて、その人の面影を別の人に蘇らせる、なんてことは傲慢ではないだろうか。



最後は「記憶を固定できなかったエンド」が個人的には良かったかな