LalaーMukuーMerry

奇蹟がくれた数式のLalaーMukuーMerryのレビュー・感想・評価

奇蹟がくれた数式(2015年製作の映画)
3.7
天才を天才とわかるのは天才だけ。第一次世界大戦の頃、イギリスのケンブリッジ大学の教授ハーディに見いだされた、インド人のラマヌジャンという数学の天才の物語。当時インドを植民地支配していたイギリスのアカデミーでは、高等数学がインド人に分かるはずがないという風潮。その中でラマヌジャンを認めさせようと努力したハーディーの物語でもある。
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数学の公式や定理は、発明というよりは自然界の真理の発見という感覚に近くて、考えて見ればとても神秘的。ラマヌジャンは驚くほど多数の公式を短期間に次々と発見した。当時大学の数学者たちにもそれが正しいのかどうかさえよくわからなかった・・・
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数学の話ってよほどのことがない限り一般人にはチンプンカンプン。でも二人の関係性やラマヌジャンの家族に焦点があたるようにストーリー展開するので、私たちにも少し感情移入できます。
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こんな人がいたことは何かで知っていたのだけれど、気なったのでラマヌジャンと作品中エピソードとして出てきた“分割数”をネットで調べてみた。ネットは便利だ・・・、だが案の定、数式はほとんど分からない、と言うか分かろうとする気力がおきない。ちょっと身近な感じがしたのは彼の円周率を求める近似公式だったけど、なんでこんなのが出て来るのか全く想像できない。書き下したいけれど、残念ながら数学独特の記号を書き下す方法を知らないので、これにてご免。