タッくん弐

ラ・ラ・ランドのタッくん弐のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.3
『別の人の彼女になったよ』そんな題で少し前に発表されたwacciというバンドの曲があります

この曲においては主人公である女性が別の人の彼女になったことで、元カレと比較しながらすでにもう新たな色に染まろうとしている微妙な時期の心境を歌っています

恐らく思春期なのでしょう、まだ未熟故に揺れ動く心を時に自分のズルさとわかっていながら声に出してしまう切なさ

年上の落ち着いた雰囲気で包容力のある今の彼氏、しかしそれに釣り合うように背伸びしてしまうことで自分を晒け出せずにいる葛藤

「だからもう会えないやごめんね」とまるで自分に言い聞かせているように強がりを述べるその状況は果たしてどんな理由で2人が別れたのか聴き手に想いを委ねます

これを受けて小生はマジで今カレに失礼だろおまえと思うのです

年上の包容力のある彼氏とか言って年下の女子とイチャ×2 パイパイ×2 してえだけだろその輩と思うのです

やはり男性目線で作られた曲、自らが十代当時なら下衆な邪推をして敵視するのは間違いなかったであろう青春を過ごしてきたものですから

何が最も苛つくかと申しますと主人公の女性に選択の自由が無限にあることで、つまりジェンダーフリーな嫉妬以外の何物でもないのですが

いまこうして聴くとまだ自分でもコントロール出来ない幼さ故の恋という衝動にかられ、それでも前に進まなければいけない様子をかわいらしいとある意味で小生が健気に感じるようになったのは加齢のせいでもあり、日に日にキモイメンと化している実感・さだめ・デロリンマン

余裕のある今カレに対しむしろ苛つきを感じるのですがこれは一体どこで知り合ったんでしょう、バイト先? 学校の先生? どうでもいいぜそんな事柄このエロス人(びと)がよ! ナス!

フェスで女子とはしゃいだことなんかある訳ねえだろむしろ演者も客も人殺めてそうな暴徒の演奏会しか経験ねえわ! ナス!

Suicide Silence聴く女が別の人の彼女になったことわざわざ律儀に伝えてくんのか? こねえだろうが! ナス!

そういった次第で矛先の無い怒りを乱筆乱文で表現し大変恐れ入りましたがつまりは不思議と斯様な過去を思い出して個人的に辛い映画でした

ときめきが消せやしない
いま、あなたに伝えたい
タッくん弐

タッくん弐