もい

ラ・ラ・ランドのもいのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.5
どう説明したら良いのか・・・心を上下左右にガンガンと動かされて、もうコントロールが効かずに、最終的にはまったく予期せぬところで涙が流れている。そして今思い出しても泣けてくる。
誰もが持つハリウッドへの憧れの気持ち、かつて夢に向かって突き進んでいた時を思い出しては、キューっと心を締め付けられた。
頭の中で妄想しているときは楽しかったけど、現実は全然計画通りには行かずに、その時の選択が正しかったのか、後悔するばかりの人生。
それでもこの映画を観ると、不思議と前向きになれるような気がした。
ミュージカル映画というジャンルだけにおさめたくない。コメディ・ドラマ・ラブロマンス・・・地元の映画館に自転車で乗り付けてはキラキラとした目で観ていたあの頃、映画ってこういうものだったよね!と思い出させてくれる、ド・純粋な映画。
ライアンとエマちゃんのコンビは過去作でも分かる通り相性ピッタリ。そして、アメリカのレトロな服装やメイクが本当に似合う。
今回は現代のお話のはずなのに、二人の周りはインテリア、照明、服の色など古き良きアメリカを思い起こさせるようなスタイルに胸が熱くなる。
歌唱部分は、ブロードウェイのミュージカルのように高く伸びる声とは違って、エマちゃんは低く少しかすれた声。それなのに優しく耳に入ってとても心地がいい。
ライアンのピアノ、かっこよすぎでしょう。。。キャッチコピーにある通り、全てに「恋に落ちる」映画です。
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