Otun

ラ・ラ・ランドのOtunのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.5
『沈黙』の2時間40分に挑む覚悟がまだ出来ず胃もたれしそうなので、大評判のこちらを。
『La・La・Land』。

予告が公開された時、『おお。やばそーなの来た』と思った。
ビビッドな色彩の中。古き良きミュージカル映画と現代的な演出のミックス。
旬な俳優と監督の新時代の映画かと。

いや、
正直、乗り切れなかった。
一つ一つのシーンでは胸打たれたり、ワクワクしたりは確かにしたのだけど、そのカタルシスが連続していかない。
恐らく、細やかに散りばめられた監督の『どや演出』が鼻につき(これはセッションでも感じた事)、
登場人物の心の流れがぶつ切りに感じられた。

まー、期待値上げすぎたと言うのはある。
けど、二人の恋心を扱った映画なのだから、観る側を所々で興ざめさせてしまったらそりゃダメじゃないかなぁとか思った。

鑑賞後。映画館のロビーで私がモヤモヤしていると、10代とおぼしきカップルが二人、ぐしゃぐしゃに号泣しながら出てきて、おじさんはなんだか遠い目になったのでした。
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