Shiori

ラ・ラ・ランドのShioriのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
なんて言ったらいいんだろう.
レビュー書くときの最初の一文ってすごく大事だと思うんだけど、上手い言葉が見つからない.

観る前から、サントラを聴きまくって、予告も沢山観て、絶対いい映画だとは思ってた. でも、アカデミー賞の関係もあって凄い人気で誰もが観たい!って思う作品で、だからこそ自分の中ではその一部になりたくない感情が実はあって、映画が大好きだからこそミーハーにはなりたくない感覚ね. だから、この作品観る時は気合い入れてちゃんとしっかり観て、ただただ凄いって思うのはやめようって思ったの. だけど、観た瞬間、"あ、凄い"って思ってしまった.

だってオープニングから、あんなに楽しく観せてくるんだもん. オープニングの車からカラフルで、ドレスだけじゃないこの演出も凄く気に入った. (あ、そーいえば、オープニングは何よりもゴールデングローブ賞のJimmyのオープニングを思い出してしまった笑)

それと、色が本当に素敵!
どの使い方も全部好きで本当に魅せられちゃう. なんか、あのカラフルさが現実と夢の入り混じった感覚を私たちに見せてくれるのかも、とも思った.

あ、なーんかちょっと、ミッドナイトインパリみたいな感覚があったと思ったのは私だけかしら?笑 この夢と現実の混じり具合とかね!

※以下ネタバレありかもです、、


オープニングから、盛り上げさせられたかと思ったら、ミア視点で物語が始まって、いつセバスチャンと出会うのかなーとわくわく. そしたら、セバスチャン視点でも物語が始まって、、、この2つの視点から最初は見るってゆー感覚、あんまり好きじゃないはずなんだけど、今回はすごいよかった.

てかこの作品最初から最後までずーっと見せ場とゆーか、盛り上がりが沢山あって、もういい意味で疲れた!! だって本当にどの場面も素敵で、目を離せなさすぎて、瞬きすらしちゃダメな気がするほどだった.

もちろんどのシーンも全部大好きなんだけど、個人的にお気に入りなシーンは、ミアとセバスチャンが"A lovely night"を歌って踊るとこ. これ、もともとyoutubeでずっと観てて、すごい好きだったんだけど、映画だとそれまでの流れを経てこの曲だから、もうねそれが最高だった. 2人のやりとりが本当に可愛い. 歌詞とか行動とかでは、別に、みたいな感じなのに、どこかでお互い惹かれてるのが伝わってくるのよね. そこがなんとも言えないくらいによかった. ミアの黄色いドレスもめちゃ可愛いし...、それに実はその後のセバスチャンが下まで戻るとこも本当に好き. 本当は車の場所最初からわかっててミアと同じとこじゃないのに、ね.

それと、2人が付き合ってからのデートとかのシーンはどれも愛しくて愛しくて...だってお互い楽しくて幸せそうなのがすっごい伝わってきたんだもの. その中でも好きなのが、ジャズバー?の中でセバスチャンが演奏終わった後に、ミアとセバスチャンが抱き合って口パクで"I love you"ってゆーとこ. ベタなんだけど、なーんかすっごいサラッとくるし、とっても可愛いかった.

あとね、セバスチャンが"City of stars"を弾きながら歌ってて、そこにミアが入ってきて歌うシーン. 2人の歌が最高なのももちろんなんだけど、2人の心が通い合ってるのが伝わるから尚更よかった.

それと、ミアのオーディション. これはもう、なんだかわからない感覚に陥った. これも元々聴いてたけど、そーゆーことだったとは、って感じ. 本当にぞくぞくして、涙が止まらなかったなー.

そして、もちろん最後のミアのセバスチャンとの想像?とゆーか夢?のような世界. ここも本当に本当に大好き. この世界感大好きだ. 実際はそうじゃないけど、心の中は結ばれてるんだよね. その感覚がすごく好き. 私、最初セバスチャンとは結ばれないことにめっちゃ驚いたし、かなりショックだったんだけど、ここはこの終わり方でよかったなと、最後のミアとセバスチャンの笑顔を見たら本当にそう思った. お互い夢を叶えられたのはお互いのおかげだと思うし、でもそれはそのままだったら、うまくいかなかったかもしれないし、悲しいけどいい選択だったのかなと. にしても、本当に最後の笑顔には、鳥肌が立った.

やばいやばい、なんか多分キリがないや、でもそれくらいいいシーンばっかりだったのよね. 全体的に言えるのは、現実と夢の世界が混ざってたなーって思う. 私好きなやつや. 本当にいい具合にバランスが取れてて、気持ちよかった. 現実が夢を素敵なものにもし、壊してもゆく. それと同時に夢自体が現実を押してくれたり、逆に引っ張ってしまったり、、、. そのなんとも言えない、夢と現実のバランスが絶妙で最終的には現実的だったかな、と. でもそれは、夢があったからこそ輝いてるもので、、、というよなこの相互作用を上手くこの作品は表現し、観客の心を掴んだなあと思う.

それと、途中から涙が止まらなさすぎて大変だったな笑 本当に止まらなかったの. 最後まで. 観終わった後は、上手く立てなくて、本当に放心状態で、震える感じだった. 盛ってるとかじゃなくて、ほんとにそんな感じで、映画を観た後の感覚を超越してたなあ...

有名になっちゃったけど、デミアン・チャゼル監督大好きになったわ. 本当に彼はセッションといい、すごい作品を作る人なんだなあと. この作品、本当に大好きなんだけど、だからこそ人にオススメしたくないや笑 流して観ちゃうんじゃなくて、1つ1つしっかり受け取って瞬きすら惜しんで観て欲しい. そんな作品でした.

あと4回は映画館で観るぞーーー!
Shiori

Shiori