坐禅マニアのフリーターの私信

ラ・ラ・ランドの坐禅マニアのフリーターの私信のレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
うーむ良くできとる。過去の名画のオマージュもふんだんに盛り込みつつ、ミュージカルのある種の愚直さ?過剰さ?みたいなものを極力省いて、かなりソフィスティケートして分かりやすくアップデートしてる。だけど結果的にこの種のエンターテイメントのエモさの純度が薄くなってて、あーこれはぼくの好みではないわ〜と思ってたけど、どっこいクライマックスで泣かされたわ。悔しい〜でもめちゃ良かったわ。監督のエンターテイメント愛もしっかり伝わった。
いま思えばdyingなのはジャズだけじゃなくてこういうクラシックな名画の伝統なわけで、現代風に分かりやすく面白くしようっていう監督の苦労というか、それを再構成しておしゃれな形で提示する力量と言うか、そういうものを感じますよね。