毛利

ラ・ラ・ランドの毛利のネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

・ラスト、2人とも自分の夢を叶えた筈なのに、胸を締め付けるこの切なさは何なんだ!!とエンドロールでガン泣き
・ミュージカル場面の明るくキッチリしたワンカットのカメラワークと、喧嘩の場面のハンディのシリアスさ?のメリハリ
・テーマ曲のたった数秒のフレーズが、2人が出会い、結ばれ、思い出に昇華されるという3つの重要なシーンを象徴しており、それを一瞬で観客に想起させる、音楽の力
・最後セブが客席にミアを発見し、ピアノを弾こうとする時に「弾くのはもちろんあの曲しかないでしょ!うおぉぉぉ」って1人で興奮し、結局弾いたので泣いた
・違う男性と結ばれたミアが渋滞にハマるシーンが、観客に冒頭の渋滞シーンを想起させ、無理なくセブをイメージさせる巧みな演出だと感じた→そのあとピアノの音色→「セブズ」の看板というスムーズな展開
・登場人物がほぼ2人だけで進んでいくので、名前や人間関係で混乱することがなかった、全体的に無駄の少ない映画だった
・セブが家に来る時にクラクションを鳴らすという演出も、「音によって何かをイメージさせる」という、監督の一貫した意図を感じた
・秒速を思い出した
・正直ミュージカルはどうでもよかった、でもメリハリとしての意味があったかも
・頑固だったセブが、ミアの考案したロゴを使い続けていること、ラストのセブの微笑み等、この作品は男が観てこそ泣ける映画なのでは
・子供の時にこの映画を観てもピンと来なかったと思う、人間関係が移り変わっていくのが人生で「もしも」はありえない、でもセブがあの曲をミアの前で弾いた瞬間、5年の時を超えて2人の思い出は永遠になったのだ…

◆2回目
4日後にまた観て気付いたこと
・ミアがオーディション時に青いアウターを羽織っていて、部屋も全体的に青系の色だったり、シェアハウス?も部屋ごとにカラフルで、色彩に対するこだわり
そしてラストのミアの服は黒…
・ミアが車を運転するシーンは助手席からのアングルが多いが、故郷に帰るシーンだけ逆向きだった
夢を掴む道とは逆向きのベクトルに進んでいる、ということの暗示か
・ラストシーンはミアとセブどちら側にとっての「夢」なのかという議論をレビューで見かけたが、2人が自分達の子供と遊ぶイメージを映画館で並んで観ている描写があるので、きっと「2人」にとっての「夢」なんだろうなと思った
・ミュージカル部分の歌詞が、2人の結末を示唆してるような気がして泣きそうになった
・グレッグとの会食中に何故セブの曲が流れてきたのか

◆3回目
4/16にまた観た
・2人が話しながら映画のセットを見て回るシーンで、屋内を数秒くらい凝視するカットがあって、何のセリフも説明もないので何だろうとずっと思っていたが、よく見るとラストで2人が踊るシーンに使われていたセットだということが、3回目でやっとわかった
この映画はラストを示唆するような伏線が散りばめられていて切ない…
毛利

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