もし夢や将来を共有している(したい)大切な人がいるなら、その人と見て欲しい。きっと観終わった後、お互いをもっと大切に思える筈だから。
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夢を追う男女のラブストーリー、というとありきたりだ。2人の第一印象の悪さから惹かれ合う過程、葛藤や挫折といった展開に、大した特別感はなく少し退屈だ。
しかし、そんな2人を色彩鮮やかに彩る歌と踊りはまさに夢心地。
うまくいかない人生に時に寄り添い、励まし、幸せな瞬間を祝福する。そう、この映画の素晴らしいところはシビアな現実は一切誤魔化さず、歌と踊りが2人の理想や幸せをユートピアのように再現しているところ。それがララランド。今あの音楽を聞くだけで映像が蘇り胸が高鳴る。
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撮り方も遊び心が沢山あって、緻密な計算とリハを何度も繰り返しただろう長回しのシーンは、アナログ手法ながら映像愛を感じ、くぅ！っと唸りたくなる。女子4人が部屋から外に出て道を闊歩するワンシーンなんかレトロオシャレで超最高。
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夢を掴むために選択をして失ったもの、手にしたもの。ラスト15分のためだけに、この映画をしっかり見てほしい。夢を追うことは人生を豊かにする。堂々としていて気持ちがいい。果たしてあれはハッピーエンドなのだろうか。僕はハッピーエンドだと断言する。自分で選択した人生にはやっぱりハッピーであって欲しいからだ。
