フランコ

ラ・ラ・ランドのフランコのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
1.5
タイトル表示までのシーケンスがミュージカル映画としてはピーク。その後は特に不自由してない二人の特に困難のないラブストーリー。

冒頭でモンク、しかも瀧廉太郎の「荒城の月」をコピーしていてちょっとナイスな選曲を見せておきながら、セブからは個性を磨こうという姿勢は微塵も感じられない。現代においてもモンクリスペクトを突き詰めればジェイソン・モランみたいな唯一無二のピアニストになれるのに。。

後半に進むに連れて二人のつまらない会話が中心になっていき、カメラワークは終始緩慢で照明も退屈。とにかく画面がのっぺりしてる。シネスコ比も息苦しいだけ。『セッション』に引き続き、パーカーの名前を出したりコルトレーンの写真を映したり、「ジャズを救う」とか「純粋なジャズしかやらない」とか、ビンテージファッションアイテムのようにかざすのが鬱陶しい。

とりあえずそんなジャズレイプを抜きに考えても話がつまらないし、脚本も短絡的。絵馬・石とライゴスの目の間隔の差がこの映画最大のメリハリ。3拍子のテーマソングのインパクトの薄さと言ったら。。それよりなんかイギリス訛りの子がいると思ったらソノヤ・ミズノで大感激!あと空想パリのシーンでラモリスの『赤い風船』引用してた。

2017/3/10 TOHOみゆき座
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