冒頭から、この映画は何だ！？って思うくらいに体と心が持っていかれた。
トリハダが立つほどに。
踊り出したいくらいに体がウズウズする音楽の連続で、気が抜けない。
ピアノもジャズも、俳優たちのダンスも、全てがカッコいいし、この上なくロマンチック。
二人が恋に落ちる過程も、素晴らしかった。
私はタップに弱いのかもしれない。。
終盤の、うまくいかなかったリアルな現実と、全てが叶った夢のような世界。
それを見せつけられて、さらに切なさは増していく。
失ったものは、それだから美しいのかもしれないけれど、いつまでも心を締めつける。
その美しさと切なさに、涙がこぼれた。
派手で、エンターテイメント性が高い映画と思っていたが、それ以上に画面がアートで美しく、ジャズのようにお洒落で、情熱的な映画だった。
