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ラ・ラ・ランドのkgのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
“夢の国ラ・ラ・ランド”

ドルビーアトモスで鑑賞。
DVDで見直し。
第89回アカデミー賞史上最多の14ノミネート作品。これは大きな話題になって当然の名作!!
32歳という史上最年少の若さで監督賞を受賞したデイミアン・チャゼルの才能には脱帽、、、
日本で上映される半年前くらいからこれだけは劇場で観ると心に決めていた作品笑
公開前の自分を褒めたいっすね笑

曲やダンスが神‼︎
全てのミュージカルが化物級。
鑑賞後は一ヶ月間サントラをベビロテ笑

色彩が鮮やかでどんなシーンも絵になるぐらい綺麗で洒落てる。
あとはミュージカルの時のカメラワークが個人的には大好き!

『ドライヴ』の時とはまた違ったライアン・ゴズリングのかっこよさよ、、
この映画のために練習したピアノ演奏も上手すぎ!笑
『セッション』に続きまたJ.K.シモンズが出演してるのも面白い笑

この映画の冒頭は車の渋滞シーンから始まる。
そして、終盤のシーンでは夢を叶えたエマは再び車の渋滞に遭うが脇道から渋滞を回避し、たまたま入った店で夢を叶えたセブと再会する。
この渋滞は、最初2人が夢に行き詰まっていたが最後にはそれを乗り越えた事を意味している。
全く無駄のない映画だな笑

(再会した時の回想シーン)
個人的な解釈は、
この回想は2人共がした妄想。
2人は決して愛が消えて別れたわけではないためそのような妄想をしても不思議はないと思う。
2人が出会って全ての事が上手くいっていたらきっとこんな人生を歩んでいたのかもしれない、2人で幸せになっていたかもしれないという淡い妄想。
そして、この妄想は観客側の誰もが望んだハッピーエンドでもあり、そんな夢の世界を少しの間魅せてくれる。だからこそ現実に戻った時に寂しさ、切なさが襲ってくる。
そんな事を表現したシーンだと思った!

最後の別れ際、ミアが店を出る前に振り返り2人が目を合わせる。2人は仄かに微笑み、セブが頷く。
2人に少しの寂しさはあるかもしれない。
しかし後悔はなく、お互いを理解しているのが感じられるラストだと感じた。

誰もが楽しめるラブストーリーだが、
切ないラストであり、ハッピーエンドでもある。
言葉では伝えられない、ミュージカルだからこそ感じられるものを体感できる映画!
間違いなくミュージカル映画の最高峰‼︎
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