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ラ・ラ・ランドのsuのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.0
100%パロディーとインスパイアの映画。
始まりのミュージカルシーンはセンス良くてオシャレ。
オールザットジャズやロシュフォールの様な60s'〜70s'のミュージカル映画を彷彿とさせられ、
ああゆうポップでキュートでカッコイイシーンが現代らしく蘇って沢山見られるのか〜!

と思いきや、意外とダンスシーンは少なくて、しんみり歌ったり切ないドラマがメイン。
ミュージカル映画だけどそれ自体をネタ扱いしているから
ミュージカル映画好きには物足りない。
ミュージカル嫌いには観やすいものだと思う。

過去に素晴らしいミュージカル映画を経験していると何とも物足りない。
ジャケットにもなっているあの手を広げたポーズも素敵なのに実際映像で観ると学生の劇を観ている様。


そして、ストーリーはスコセッシのニューヨークニューヨーク。(奏者の男と歌手.女優という設定もそのまま)芸をする者同士の恋愛ものだけど、
芸術家同士のカップルはいい時は成長し合えるけど、一度歯車が狂うともう元には戻れない。

夢と現実の狭間で闘う2人。
夢を繋ぐ為に出会った2人。
結局彼らは同志であって、本当にやるべき芸術ををする事が一番大事な使命だから、付き合う相手は経済的に安定していたり、従順な人でないと安心して芸事に邁進できないんです。
そりゃそうです。気が散るからね。
そしてニューヨークニューヨークほどヒリヒリしたリアルな感じもなく、凌駕されていないから感動も薄かった…。

ただ、オシャレ度はララランドの方が高い。
細かなネタとか、ミュージカル映画を当てて素晴らしいのは分かるけど、
インスパイア系映画より新しい映画が観たい。と思った。
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