このレビューはネタバレを含みます
Amazonでレンタルしてたので再鑑賞。
やっぱり好きだなぁ。
自分の店を持つ夢を持つジャズピアニストのセブと叔母に憧れて女優を目指すミアの恋と夢の葛藤。
シーンが季節に分かれていて、壮大な渋滞のミュージカルの『冬』から始まる。お互いに何者にもなっていない2人の最悪の出会い。
『春』になり再開から互いの夢を知り、蕾がなる様に膨らんで行く2人の恋。パーティでの再開からマジックアワーの『普通』の背景をバックに踊るタップはもう『最高』。映画館からの展望台のシーンもいいけど、個人的にはプールのあるパーティでアイ・ランをリクエストするミアが可愛い。
『夏』は熱々の2人の関係がほほえましい。あちこちをデートしてとても幸せそう。セブもジャズに没頭し、ミアもそんなセブとジャズにのめりこんでいく。だけど相手を想うあまり、将来を見据えてセブが徐々に夢から離れ現実に引きずられていく。
『秋』で徐々にすれ違っていく2人。セブの熱い想いが人を動かすという信念にほだされて、コツコツと夢を追うミア。けれどセブはどんどん自分の夢から離れていく。ミアの夢を応援するセブ。でもそれは2人の距離を広げる現実がある。セブが夢の為に没頭しなくちゃならない。2人の事は様子を見ようというシーンの切なさ。
5年後の『冬』で2人は別れ別々の道を行きながら互いの夢を叶える。そしてあの時こうして入ればの回想になっていく訳だが、これはどっちの回想なのかなぁとずっと考えていたけど、2人共通の回想だと思いたい。
ラストの2人の微笑はとても悲しくて美しい。全体を通して流れる音楽もとても良かった。個人的に10年に一度の名作でした。30歳超えてからみんなに見てほしい。