ねぎおSTOPWAR

ラ・ラ・ランドのねぎおSTOPWARのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.0
なるほど撮影は観るものを飽きさせない!
○ 冒頭のよく仕込まれたワンカット。
○ また女子たちがパーティーに出かける一連の室内、車に乗るまで。
○ それにプールの真ん中でのローリング。
○ さらにプラネタリウムのワイヤー(ちょっと狙いすぎていている)など。

・・の割にステージの照明がふっと落ちてゴズリングのサス明かりに切り替わり、次に客席でも同じようにするシーン。ちょっと淡泊だしタイミングが遅い。遅いなら
遅いでじわーっとつけるとかあったような。

脚本はよくここまで二人に執着してまとめあげたと。その他の登場人物まるで描かれず。たぶんここでゴズリング、エマストーンのどちらかに感情移入できれば受け入れる事が出来、逆ならば「浅い」と感じてしまうのでは。正直私のようなおっさんにはこんな青春ストーリーは眩しすぎです・・。

さあ肝心の音楽。
「JAZZの歴史が・・」とかゴズリングに言わさなければ良かったのに。
映画の中にあった音楽のほんの一部が「まあJAZZと言えばそうかな」くらいのもので、これは「イナズマイレブン」や「少林サッカー」に対して「あれサッカーなんて言わないでよ」的な感じ。
せめて「俺の音楽」くらいの言い回しにしておけば・・。
でもどうせなら、次も?

おもしろいのは、「セッション」もおかしいっちゃおかしいんですよね。JAZZってそんな速く叩けばいいなんてないし!って思うのに、ステージの緊迫感でまあ観られる。でもこちらはBARでゴズリングがエマストーンに結構な時間かけて説明しちゃう。ここでJAZZファン怒っちゃうんだろうなあ。音楽賞あげちゃったし!

全体としては良作なのではないでしょうか。