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ラ・ラ・ランドのmiumiuのネタバレレビュー・内容・結末

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0

このレビューはネタバレを含みます

評価の分かれる『ラ・ラ・ランド』、私は見事にハマりました。
「ライアンが歌っている!」と公開2か月前からサントラを聴き楽しみにしていて、
公開初日から3日連続観に行きました。(そして3度とも号泣する怪しい客。泣きすぎて目が腫れた…)
自分も楽器やお芝居をやったことがあり(中高の部活動ですが)、役者やミュージシャンの葛藤を描いた話には弱いのです…
「夢を見ている過程」を描くために、(あとはLAらしさを出すために?)日常を描いている割に非現実的なところがあるので、そういうのが気になる人はダメかと。

「舞台」ミュージカルの映画化ではなく映画オリジナルのミュージカル。
舞台の迫力を期待すると肩すかしを食らいます。
その代わり、雑踏、ざわめき、スピーカーから流れる音、バーで流れる音楽や部屋で流れるレコードの音、すべての音をひっくるめて「ミュージカル」になっている、珍しい作品です。
(だからか、歌は極端に少ない。)
車のクラクションの意味も季節ごとに変化があり、2回目以降の鑑賞では
「セブ、なんていい彼氏なの!」と笑ったり泣いたり。

2人の恋が加速する映画館の場面と、仕事と夢とですれ違う一人芝居の劇場、
客席に対峙するミアとセブの座席、の構図が対になっていて切ない…


音楽に関しては
「同じモチーフなのに、編曲、曲調でこうも変わるのか、映画音楽作る人スゴい!」
と思いました。

個人的にはエマよりライアンの方が熱演だったと思うのですが…(最後の最後の表情とか。編集上あそこでカットする監督も凄い。)
エマ・ストーンがオスカーを受賞したのは、歌やダンスの効果だけでなく、
「恋や夢を追うのに疲れた可愛くないミア」
をあの可愛いエマが演じきったからだと思っています。
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