けんぞ

ラ・ラ・ランドのけんぞのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
【こんな人にオススメ】
夢や目標に向けて必死に頑張る人全てに

【こんな気分の時にオススメ】
気持ちを奮い立たせたいとき

【こんなシーンでオススメ】
心が折れそうな日に
(個人的にはあまりデート向きではないような気もします)

・劇場にも行って、DVDも買っているのに、なぜこのタイミングでレビューを書くかというと。「ララランド イン コンサート」を鑑賞してきたから。映画×生オーケストラという贅沢な時間は何にも代え難い時間でした。皆さんにもぜひオススメします!

・ここでは書ききれない程、この映画は好きなのですが…笑。改めて! 本作は色彩が豊かに使われていますが、今回気付いたのは、その色にも意味を込めてるんじゃない?ということ。
セブにもミアにも理解者が現れない冬の時代は、「青」が多いんです。オーディションのシーンも、パーティーに行くミアの衣装も、セブがバーをクビになるシーンも服装は全部「青」。これは「青」は2人の気持ちがバラバラであること、1つになれていないことを意味していると思います。
その後、2人が出会い、夜景を見ながら踊るシーンになるとミアはいままで履いてた「青」の靴を脱ぎ捨てて、セブと踊り出すんですね。2人の気持ちが夢を諦めないということで一致してからは、赤や緑や黄色が増えていきます。
そしてラストシーンのミアのオーディションや2人の今後について話し合うシーンも2人の服装は「青」。そしてあのエンディングへと続いていきます。もっと伏線はあると思うので何度も見て考察してみたいと思います。

・ミアは今流行りのワードでいうと「人生狂わせガール」かもしれません笑。
セブ視点で見ると、彼女と一緒になるために夢を捨てて、はじめて自分の音楽で人に喜んでもらえる幸せを感じていた矢先に、ガツンと痛いところを突かれ、最終的に彼女を待つ選択をしたのに、自分は夢を叶えて手の届かないところに行っちゃうのかよー!って感じですが、ラストのあのセブも全てを受け入れた上での温かな微笑みは、夢を必死で追い続けて試行錯誤した大人にしか出せない諦めと深みがあります。あんな大人になりたいなぁ(^^)
けんぞ

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