ハッピーアイスクリーム

ラ・ラ・ランドのハッピーアイスクリームのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
3.7
ロサンゼルスを舞台に、夢を追う売れないピアニストと女優の卵の恋を描いたミュージカルラブストーリー。

『シェイプオブウォーター』
『レディプレイヤーワン』
『ベイビードライバー』

上に挙げたのは、ここ最近見た中で印象的だった作品。どれも映画そのものに対する愛を感じた作品。
僕の勝手なイメージなんですが、ハリウッド映画って、その時代の流れみたいなのがあって、近年では過去の映画黄金時代へのオマージュが1つの主流となっているのかなと思っていたりします。
まあ、ただ歳くって昔を懐かしむようになっただけかもしれませんが。

この作品もそんな名作ミュージカル映画へのオマージュや、監督の音楽や映画自体に対する愛情がたっぷりと詰まった、まさにメイド・イン・ハリウッドな映画でした。

夢を追う2人のロマンスを描いた王道のラブストーリー。映画館の暗闇で手を繋ぐなんて使い古されたベタ中のベタだけど、やっぱり最高のシチュエーションなんです。
残念ながらミュージカル映画の知識はほぼないけど、それでもどこかで見たような懐かしさを感じるシーン。セブが電燈でクルッと回るところは『雨に唄えば』だと僕でも気づいた。みんな書いてるけど、冒頭の渋滞ダンスは素晴らしい。最後のもしも的なエピローグもすごく良い。
この世界観に入れるかによって、楽しめるかどうかが分かれる気がします。

映画愛を持ってして、映画の底力を見せてくれる。映画業界がそんな時代に向かっているなら、最高の時代に巡り合わせたなと思います。