自分がミュージカル映画にはまり、ずっと見よう見ようと暖めてきた作品。
ただそれが良くなかった。
冒頭から突然始まるミュージカル、のめり込むには早すぎて少しおいてけぼりを食らってしまったが、明るく楽しげな雰囲気から期待が膨らんでいった。
実際、ダンスシーンでの二人のムードや、ジャズを中心としたBGMなど、非常に心を引き込まれた点があり、そこはとても良かった。
だけど、肝心のストーリーに全く共感することができなかった。
展開が飛び、足りない部分は、
「こういうことがあったんだろうな」
と想像するミュージカル映画にありがちな説明不足が後半、あまりに理不尽で、ハッピーエンド原理主義者でもないのに、納得がいかなかった。
お互いの想像が重なったという結末が、理解するまで時間がかかりすぎてしまい、始めから最後までおいてけぼりといった感が否めず、結局作品通して何を表現したいのかを理解することができなかった。