ミュージカル苦手ではなかったのだけれど、この作品のオープニングを含めた前半部分のミュージカルシーンが楽しめなくて、何だろう、この疎外感は、となった。
ただそれも後半の流れ、とくに主人公のミアがパリに住む、おばのことを語るところから、なかなか見応えのある話になり、主人公が一貫して自分の夢を叶えるために突き進むことに説得力を感じた。
ラスト部分、これまでのことを帳消しにするかのようにミュージカルで突っ走ると思いきや、現実に戻る。
ここのところは、ミュージカルって最後はすべて良しな話が多いのに、この作品はこう来るのかと思った。
現実に戻った時の切なさ、ここのところがこの作品の落としどころかもしれない。