ゆきえ

ラ・ラ・ランドのゆきえのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
4.0
久しぶりに鑑賞!
初見は公開時に映画館で。
その時に一番思ったのは
観る前のモチベーションって大事だなってこと。

ミュージカル映画としての期待値が
高過ぎた。
さぁ、ミュージカル映画を観よう!
と思って観に行ったら
あれ?なんか違う?
ってなるやつ。

最初はそれを
「あぁ、ハードル上げなければいい映画だったのに。ミュージカル映画って宣伝しなければ良かったのに。」って思ったけれど
よくよく考えれば
それも込みで監督の思惑だったなって思う。

キラキラした入り口を用意して
現実に突き落とすスタイル、私は嫌いじゃない。
メジャーな作品だと思わせて
劇場に呼び込んで逃げられなくしてから
自分の主張ぶつけてくる監督は策士。

恋愛面で考えたら
感情移入してた人はラストにがっかりするだろうけれど、
二人とも夢を叶えた訳だし決してバッドエンドではない。
夢を追ってる人には 
背中を押す言葉を与えつつ
生温いことやってないでがむしゃらになればこんな風に手に入るよ。とグサグサ刺してくる。

ifの世界の描写は切なさを演出してるように見せて
「ほら、あなたはこれが見たかったんでしょ?」と恋愛方面で期待してた人へのサービスのような皮肉のような‥笑

この映画は見る人の価値観で
捉え方が全然違くなるように
ルートがしっかり出来てる。
賛否両論生まれるのも監督の手のひらで踊らされてるようで‥よく出来た映画だよほんと!もう!

そしてこの監督は“ミュージカル”が好きなんじゃなくて
シンプルに“音楽”が好きなんだなと感じる。

でもちゃんと視覚的にも楽しい要素盛り込んでくれてるから
結局サービス精神も旺盛なのだ。


〜いつ見ても変わらず好きなシーン〜

レストランで
今まで好きじゃなかったジャズが素敵に
聞こえて恋心に気づくシーン。
人が恋に落ちる瞬間の描き方ってセンス出る!

そして、
オーディションで自分が女優を目指した理由を語るシーン。
“どうか乾杯を 厄介な私たちに!”
ゆきえ

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