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ラ・ラ・ランドのmihoのレビュー・感想・評価

ラ・ラ・ランド(2016年製作の映画)
5.0
私を映画好きにしてくれた作品。
ララランドは、全ての夢追い人(この呼び方が好き)の背中を押してくれながらも、綺麗事では片付けられない現実にちゃんと寄り添ってくれて、ただのラブストーリーとは一味ふた味違う。
語るべきことは沢山あるけどきりがないので、観点を絞る。

まず映像美。どこを取っても本当に絵になる。お気に入りはグリフィス天文台での2人。タップダンスも背景も、画面全体の構図が本当に美しい。チャゼルのあの流れるような滑らかな撮り方が大好き。

そしてやはり大事なのが音楽。ジャスティンハーウィッツのつくる音楽を愛してるよ。皆迷わずコンプリート版のアルバムを聴いてほしい。特にstroll up the hill、こんなに美しい音が世の中に存在して良いのかしら!ストレスが溜まってる時にイヤホンで聴くとたまらないよ。

あとは色使いも!原色多めの鮮やかな画面は観ていて気持ちがよい。特にsomeone in the cloudのあたり。自室をいつかミアみたいな部屋にしたい。壁紙もイングリッドバーグマンにして。チャゼル監督はカサブランカのオタクですね。映画愛が炸裂している!

そして愛しきラスト。
本当はこうなりたかったと、語らずとも語りかけるセブ。現実を理想と同じにすることはできなくても、これからもずっと2人は戦友で。最後の2人の表情が、この物語を素晴らしいものにしてくれる。切ないのは確かだけど、これが彼らのハッピーエンドなんだ。他人に認められるための幸せじゃない。自分の心の中にそっと閉まっておこう。

2019.11.14 映画館 何回目?
2020.3.2 tv
2021.1.3 tv

他のユーザーの感想・評価

このレビューはネタバレを含みます

冒頭から始まるあの曲。
どきどきして。わくわくして。
これからどんな素敵な未来が待っているのだろうって希望ボルテージがどんどん上がっていって…。
そしてエンドロール1番。再び流れ始め、その瞬間から、涙が滝のように流れ出て止まらなくって。同じ曲で起こった、このことが衝撃的で。人生の選択で、こんなにも見えるもの、聴こえてくるもの、感じ取るものが変わっていくなんて。

ほとんどの人は、ミアの選択を取ると思う。だからミアは間違っていないと思うの。周りから見たら夢を掴み、花を咲かせ、素敵な旦那さん、かわいい子どもがいて、街を歩けば羨望のまなざしを浴びる。完全に人生を勝ち取った人のように見えている。
それでいて、全てを手に入れることはできなくて。

オシャレな色使いにときめいて、観終わった時の切なさは『シェルブールの雨傘』と同じもので。

あなたは何に重きを置いて生きていく?
何を選び、手離していく…?

ふとした瞬間に立ち止まり、思い起こすことってある。それはどんなに些細な出来事でも。考えたって、もう手にすることはできないと分かっているのに、別の未来を想い描いている瞬間がふっと現れては消えていく…。
納得のいく、後悔のない選択をしていたとしても…?
人生を歩んでいくと、想像していた以上にほろ苦い出来事があるということが分かってしまってきたところ。でも、きっとそれは人をもっと豊かにすると信じたいな。

時には真面目😚



2021/1/2
初めて観たのは映画館で🎦
後で頭が痛くなるほど泣いた思い出。(ロマンティックじゃない)
まさに新社会人として、仕事で打ちしがれた過去もあった。20代半ばのわたしには苦しくて、同時にリアル。逞しく鍛えられた思い出深い頃。
映画作品のライブコンサートとやらに初参戦した作品でもあって🎺🎻🎹🎶
お隣のマダムがとっても楽しそうにノリノリで手拍子をしていたことが印象的でした😊
(わたしは涙腺崩壊。カオスな光景)
本作はミアとセブの出会いから、春→夏→秋→冬と順を追ってストーリーが進んでいく。

ミアもセブも時には互いに支え合いながら、それぞれの夢に懸命にしがみついていくが、次第に二人の間にはズレが生じていき…、というのが大筋。


ラストは「こんな終わり方があるのか」と
驚かされると同時に、じんわりと心に染み渡るような読後感を与えてくれた。

あの時付き合っていた人と、
今でも付き合っていたらどうなっていたのだろう、と時より思う既婚者の方もいるかと思うが、
本作は、大人が昔の恋をしみじみ振り返って見てもたまにはいいモンだよ、とも思わせてくれる作品になっていると感じた。
あ

あの感想・評価

5.0
生きてて踊りたくなる時ない人いる?良い
エマストーン本当に好き
グリフィス天文台のシーン、綺麗すぎて色々なこと忘れて泣きそうになった。
切なくてカラフルでワクワクしてて全部が良い
最後も良いわぁはぁ
田

田の感想・評価

2.9
やっとちゃんと見ました
曲と映像が美しく、Mia&sebastian's Themeはアレンジ含め名曲だな…と思いました…
それぞれが選択した結果夢を叶えられたんだからハッピーエンドだと思ったらそうでもないみたい、、、
ifで妄想して、見つめ合うことで過去にケリを付けられて良かったね
たろ

たろの感想・評価

4.0

このレビューはネタバレを含みます

久しぶりに観たけど、映画が終わった後のこの余韻が本当になんともたまらない。人生ってタイミングだよなーとしみじみ思わされる。切なくて、ほろ苦くて、でも誰の身にも何かしら思いあたる節があるであろう甘い青春の後悔の味が、作品を愛おしいものにしている。もう戻れない別れ道の、選ばなかった方の未来が流れていくシーンが本当になんとも言えず、ただ泣いてしまう。
あんなに1番近くにいて、今はもう違う人生を歩むことになった2人の時間が、一瞬交わる瞬間を垣間見る切なさ。戻れないし選ばなかったけど、確かにあの時間があったからそれぞれ今の自分がいる、そんな風に感じるラストでした。
色彩がとにかく美しい。音楽も良い。カメラワークも良い。ストーリーも良い。作品を見通して自分自身の生き方に憧れを生む、これぞ映画。
ちいこ

ちいこの感想・評価

3.5

このレビューはネタバレを含みます

初見です。
色彩がとにかく美しい。拘りの強さが伺えるカット割りも素敵。どのシーンを切り取っても絵になりそう。
あの有名なシーンは一瞬なんだね。ガチ躍りのパロディを見ちゃってたものだから、けっこうさらっと踊るんだなって印象。
それぞれの夢は叶ったけど、人生を共にするという夢は叶わなかった。何を掴むことを選んで、結果何を失うのか。
思い出の曲で繋がったその一瞬が悲しい。
2人が笑顔で終われたなら、間違いじゃなかったんだろう。
ウチワ

ウチワの感想・評価

2.8

このレビューはネタバレを含みます

最初は良かったんすけどオチが好きではない。片方だけ結婚して気まずそうにするのは違うんちゃう?
じゅり

じゅりの感想・評価

3.9

このレビューはネタバレを含みます

NHKでやっていたのを観た。公開当時も映画館で観たから2回目の鑑賞。ラストまで全部知っていて観る2回目の方が断然面白く感じた!
映画館で観たときは、演出の意味が分からなかったり、俳優の見分けがつかなかったり、別れたまま終わるのが消化不良だったりで、良い映画ではあるけどウーン…みたいな印象だったのが、
今回は字幕に名前が書いてあるおかげでちゃんと登場人物を識別できたし、後味の悪さに心構えできたし、演出や歌詞が何を表しているか考えながら観られる余裕があった。

この2人は別れるんだよね…と思いながら観ると、徐々にすれちがい始める様子がハッキリ分かって良い。
でも、「どうしていれば別れずに済んだんだろう」みたいなことはあまり考えなかった。作中のいくつかの危機を乗り越えても、他のきっかけで破局していたかもしれないし。
ラストの想像の世界で、初対面からキスしていたり、舞台が満員御礼だったりと、荒唐無稽な展開だったのも、IFを考えてもどうにもならないことを表してるのかなーと思ったりした。
この現実味のある諸行無常感が好きだなと思った。

歌のシーンは、Someone in the Crowdが一番好き!色とりどりのドレスを振りながら歩くシーンが華やかでお気に入り。

ところどころあるチープな演出は、2回目でもあんま好きになれなかった笑 プラネタリウムで空中に漂うところとか。

でも、総じて2回目の方が色んなことに気付けて感情移入できて、面白く感じたから、観て良かった!!
ミサ子

ミサ子の感想・評価

3.5
やっと観ました。
いい映画じゃないか。泣いちゃったよ。

ただ、普段あまりミュージカル映画やミュージカルを観ないので(ミュージカル嫌いではないですが)、ミュージカル映画としての正しい評価ではないかもしれないけど、現代版ミュージカル映画って感じがした。
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