ピッツア橋本

インクレディブル・ファミリーのピッツア橋本のレビュー・感想・評価

4.6
“ヒーローは忘れた頃に帰ってくる。しかもイカした赤ちゃんを連れて”

気合い入れて初日の朝イチで鑑賞してきました!
ほぼ15年ぶりに出された続編。


当時ピクサーっぽくないクールさ、シニカルな笑いやメッセージがあって最高だなと思っていたけど、今回も同じ監督という事もあってその持ち味そのままな正統続編となっている。

今回も超能力ヒーロー×ファミリーものというテーマが最高に活きている。

敵味方含め、キャラクターの役割と個性がハッキリしててストーリーも追いやすいし分かりやすい。
冴えたギャグと家族が一致団結していく心温まるシーンが上手く絡んでいて好感度バツグン。

アクションパートもコミカルでクール。何故かスプラトゥーンが頭によぎりはしたけれど笑

テイストは映画クレヨンしんちゃんシリーズにかなり近い気がする。

子供達が特に魅力的で、ジャックジャックの赤ちゃんの未知数のヤバさ×超能力の破天荒ギャグはクセになる面白さ満点。

あの子が登場してきただけで一体何をしでかすのかワクワクしてくる。何キャラ分の活躍をしただろうか笑?

敵キャラがスクリーンスレイバーという、ある種サイバーテロそのままみたいな存在なのだけれど、彼の悪の美学や哲学が割と地に足がついていて大人として心に響いた。

ピクサーでこういうヴィランを提示するのって何か凄く良い。深読みしちゃうなあ。
ただ深読みし過ぎると「じゃあいまこの映画観てる俺たちの存在って一体…」という気持ちには一瞬なったけれど苦笑

要は高品質。
文句無しのグッドムービーです!


あと全部の映画館でやってるのかはわからないけど、本作上映前に『bao』という中国的なショートCGアニメもやってたんだけど、これも実に良かった。
ピッツア橋本

ピッツア橋本