ピクサー完全復活の感。
アメコミのようなスーパーパワーに、MIシリーズのようにワクワクするアクション、そしてモロ007な音楽。
でありながら、あらゆる部分においてそれら本家(?)に勝るとも劣らないフレッシュな絵面・展開で魅せつける。そんなの楽しいに決まってる。
そんな中で、共働き夫婦の社会風刺も入れつつ、子供たちがそれぞれの年齢ごとに実にリアルで、自分も親の端くれとしては、苦々しいやら愛らしいやら。ジャック=ジャックの、あのなんでもありの最凶パワーなのに反則的に可愛いのなんなの。
エドナおばさん(ブラッド・バードが声優!)やフロゾン(Lジャク!)はじめ、脇役もみなキャラが立っていて素晴らしい。ヴィランも、単なる悪者ではなく、きちんと背景を描いていて(申し訳程度だったけど)さすが抜かりがない。
ピクサーなので、当然ながら表情や仕草などの細かい描写の秀逸さは言わずもがな。女の子がレストランで水を吹き出して、そのあと鼻水や涙が出ちゃうシーンなどは、笑えるしたまげる。なんたる。120分あっという間。