2004年公開の『Mr.インクレディブル』の続編。ディズニー映画は最近実写化や続編ラッシュだが、愛の込められた作品性でどれも素晴らしい。ひとつひとつが完成度の高い作品ばかりなので、その続きが観れるのは嬉しい限り。本作はヒーロー映画であるが、前作から14年経ち、ヒーロー映画のあり方も大きく様変わりした。マーベルとDCを中心に、様々なヒーロー映画が作られた。これだけ乱立した中での本作の立ち位置も非常に難しかったとは思うが、前作が元々持っていた作品性を損なうことなく、今の時代にもしっかりと魅力に感じる唯一無二の新作に仕上げてある。ヒーローの存在意義とは？そもそもヒーローは本当に必要なのかを問うテーマ自体は他でも見られる。そこにディズニーらしさ、そして家族でヒーローという要素を十二分に生かした面白さがあった。能力的には『Xメン』、コミカルなノリは『スパイダーマン』などのマーベル系、そして乗り物や秘密道具などのガジェットを駆使した部分は『バットマン』。そんないろんなヒーロー映画をミックスしたような楽しさがあった。大人も子供も楽しめるのはもちろん。やっぱりディズニーって外さないねぇ。これなら3も観てみたい！
