シロ

LION ライオン 25年目のただいまのシロのネタバレレビュー・内容・結末

3.6

このレビューはネタバレを含みます

インドの僻地で生活していた主人公サルーが、兄の出稼ぎについて行った際に誤って回送の列車に乗ってしまい、1500キロも離れた地へ運ばれてしまう。

そこで、運良くサルーは素晴らしい里親に出会い成長していくが、大学の友人に本当の故郷の話をしたところ、グーグルアースで探してみることを提案される。グーグルアースでの捜索もなかなか難しく、サルーの周りで紆余曲折あるが、最後には故郷を見つけ、母親と再会を果たす。再会時には兄は死んでしまっており、しかも死んだのがサルーがはぐれた直後、別の列車に跳ねられて死んでいた。

母親は兄弟ともに帰ってこなくなり、いつか帰ってくることを信じ、同じ地に留まり続けた。また、タイトルがライオンであるが、これは主人公が幼いゆえに自分の名前を間違えて覚えており、正確にはシュリオン、意味はライオンとのこと。

最後の再会シーンは泣けた。グーグルアースで故郷を探し始めてから少し物語が単調になっていた感は否めないが、映画の構成としてバックミュージックだけで、声をあまり入れない映画の作り方は良かった。あと、最後に兄の死と映画のタイトルの意味がわかるエンドロールは最高。兄は弟を必死に探して命を落としてしまったことを匂わせるエンドは良かった。
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